睡眠薬の話

何ヶ月か前になんか眠れない期が訪れ、主治医に軽い睡眠導入剤をくれ、と申し出て処方されたのがベルソムラというまるくて可愛い薬。

これは中毒性もなく効果もそこそこ、副作用もないという初心者向けな薬だそうで。アンタはこれで充分だと。


これを飲んで寝ていましたが、なんか効かなくなる。なんでだよ。

いや、効かなくなったというよりもっとしっかり眠りたい!と思うようになった。

辛いことばかりな現実、寝て凌ごう。という自分なりの考えで、次はデパスを飲んで寝てました。


でもなんとなくデパス眠剤で使いたくないなあ(デパスは安定剤として使いたかった)ので、新たに処方してもらったのがマイスリー



こいつ!この野郎がね!私には合わなかった!



マイスリー。恐ろしいです。


ちょくちょく記憶が飛ぶなあと思いつついたんですがしっかり眠れるのでこれはいいと服用を続ける。


この日はいつもより鬱がひどかったので、デパスとベルソムラと併用して飲みました。


あんなにぶっ飛んだのはワインを一晩で二本開けたとき以来です。20歳の時。ちなみにその時は半裸になり画鋲で友達を刺しギターを弾き鳴らしながらマンションの階段から転がり落ちたそう。記憶ない。怪我もない。ご安心ください。


話を戻そう、おかげで私はラリパッパなパッキパキのトランス状態に陥った。ほろ酔いのような気分でムラムラした私は彼氏にセックスをふっかけたものの「怖い」とマジトーンで言われ、なぜかその一言でプッツンと何かの細い糸が切れた。そこから記憶が断片的なのだが一晩中暴れ、泣きあかし、パニックになり、情緒不安定な夜を過ごしたよう。

朝起きたときのお岩さんのように腫れ上がった目が物語っていた。あと疲れ切った彼氏の容体。


ツライのは、断片的に覚えていることだ。あぁやってしまった。ずっとずっと我慢してたのに。言いたいことも言えなかったことも全部言ってしまったのだ。いっそ全く記憶がないでーすすいませーんな状態であればまだ平穏な心を持ってケロッと過ごせていたろうに。


一番の被害者は彼氏なんですよね。私は彼氏に合わせる顔がない。合わせていますが。相当怖かっただろう。私、彼氏の前で酔ったこととかないので。


ブロンをODしたとき、あのときも昇天してましたがよりやばかった。語彙力がないので表現しきれないが、とにかくやばかった。やばかったんです。


私はもうマイスリーを飲まない。

そう決めた。


ただあのフィーバー状態、ちょっときもちいんだよなあ。マリオカートの無敵スタータイム的な感じで。


ちゃんと動いて疲れて眠るのが一番だなあ。そう思いながら私はベルソムラを飲んでいる。